思春期のあがり症(対人恐怖症)は一過性のものだと聞きましたが、本当ですか?

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私は17歳の高校2年生です。思春期のあがり症(対人恐怖症)は一過性のものだと聞きましたが、本当ですか?



対人恐怖の“大部分”は思春期・青年期を中心とした
一過性のものです。



 対人恐怖の大部分が思春期・青年期を中心とした一過性のものであり、加齢と伴に自然と軽快していくことが多いという事情がある(笠原,1977)。また、恐怖症の治療では、ある程度の軽快とか、症状に対する態度の変化とのかね合いで治療が終結するケースが多いとされる(金山,1992)。


 思春期は医学的には「第二次性徴の発現の始まりから成長の終わりまで」と定義されています。年齢で言えば、男性が9歳、女性が7歳7ヶ月から一般的にティーンエージャーでいるまでを思春期。また、発達心理学の世界においては15、16歳から34歳または39歳頃までを青年期と呼んでいます(青年期に関しては、はっきりとした定義がありません)。

 上記の論文にもあるように対人恐怖の大部分は、この思春期・青年期を中心とした一過性のものです。多くの人は年齢を重ねるごとに徐々になくなっていきます。ただ、もちろん全ての人がそうあるわけではありません。あくまで

対人恐怖の“大部分”が思春期・青年期を中心とした一過性のものである

 という理解を忘れないで下さい。