あがり症に日記をつけることが効果的だという話を聞きました。本当ですか?

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私は緊張しやすく、自分でもあがり症だと自覚しています。あがり症について色々と調べていると、緊張対策やあがり症に日記をつけることが効果的だという話を聞きました。これは本当でしょうか?





日記を付け続けることは、あがり症や緊張対策に効果的です。


「緊張」から自分を救う本 アガリ症を逆手にとる方法
(松本桂樹著、大和書房)P.168より


 緊張しやすい人に、ふだんから取り組んでみてほしいのは、「いいこと日記」を付けることです。

 「いいこと日記」のやり方は簡単です。あなたがその日に経験した「うれしいこと」「楽しいこと」「心地よかったこと」「幸せを感じたこと」などを、日記として書いていくのです。形式も書き方も、まったく自由です。

「朝、出かけるときに、散歩中のかわいい犬とすれ違った」

「午前中のミーティングでまあまあうまく発表できた」

「高校の同級生◯◯さんから電話。元気そうでよかった」

 何を書いてもいいですし、詳しく書く必要もありません。たくさん思いつくようなら、遠慮なくどんどん書いてください。(中略)

 「いいこと日記」を付け続けると、自分なりの「うれしい」の見つけ方が、だんだんわかって、上手になっていきます。


 別のよくあるご質問のなかで、感情を言葉に表す、書き出すことでストレスに満ちた情報に脳が対処する方法が変わる。不安や心配について書くことの利点は多くの研究結果によって証明されている、という話を紹介したことがあります。

 また、このFAQの中で私自身、読み手を気にせず思いのままに自分の不安やストレス、感情の変化を綴ることで、自分の考えを整理することができたとお伝えしました。

 上記のFAQのなかでは、不安やストレスといったネガティブなことを日記(ノート)に書き出す、ありのままにさらけだすことが体にも心にもよいという話をしましたが、一方でポジティブなことを綴るのもあがり症をはじめとする社会不安や緊張対策には非常に効果的です。

 本書でも紹介されているとおり、

「とてもいい天気で、朝から素晴らしく良い気分」

「昼食で食べたサバの定食がとても美味しかった」

「先輩の◯◯さんが、髪型や服装を褒めてくれた」

 など、大切なのは、小さくてもいいからあなた自身の嬉しい、楽しい、心地良い、幸せといった体験を綴り、そこに気づくことだといいます。また、そうやってポジティブな体験や経験を綴ることで、

落ち込んだ時に見返して、良かったことを思い出せる。

書き出すことで、改めて良い記憶として定着する。

意識すると良い面に多く気づく。自信につながる。

 などといった効果を得ることもできます。形式も書き方も、まったく自由ですから、ぜひ自分なりの日記を続けてみてください。