あがり症(対人恐怖症)の定義について教えて下さい。

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あがり症(対人恐怖症)の定義について教えて下さい。


あがり症(対人恐怖症)の定義については以下の通りです。


 対人恐怖という言葉については、人前で緊張する、集団の中にうまく溶け込めない、人の視線が気になるなど、様々な症状のあてはまる輪郭の曖昧なカテゴリーであるとされるが(笠原,1969)、一般的に定義すれば、

 「他者と同席する場面で、不当に強い不安と精神的緊張が生じ、そのために他人に軽蔑されるのではないか、他人に不快な感じを与えるのではないか、嫌がられるのではないかと案じ、対人関係からできるだけ身を退こうとする神経症の一型」(笠原1993,515頁)とされる。

 その場に居合わせる周囲の者に対する過度の気遣いや緊張から、赤面したり、声を震わせたりして、そのような自分の緊張した姿が笑いものにされたり、相手に嫌な印象を与えていまいかと心配するというものである。また、内心そのように心配していることを見透かされることの恥ずかしさから、対人関係の場面に入り難く、結果として対入関係が結べなくなっている。


 上記の論文にあるように、自分以外の誰かと同席する場面で、

不当に強い不安と精神的緊張が生じる。

その不安や緊張から他人に軽蔑されるのではと心配する。

他人に不快な感じを与えてしまうと気にかけてしまう。

他人に嫌がれるのではないかと案じてしまう。

 結果として、対人関係を避けてしまう。そういった神経症の一つをあがり症(対人恐怖症)の定義としています。