私は高校2年生です。登校拒否まではいかないにしても、それに近い感情はあります。時々学校へ行きたくないと思う日があります。私のような人間は珍しいのでしょうか? |
決して珍しいことではありません。約70%のこども達が、登校回避感情を抱いているという報告があります。
表面化しない段階であっても、高校生はその学校生活の中で、ストレスを感じていたり、ネガティブな感情を抱いていたり、学校に行きたくないという感情を抱いていたりしている。約70%のこども達が、登校回避感情を抱いているという報告さえある。 |
「ただ学区が近い」、あるいは「ただ偏差値で表した学力が近い」という理由だけで異なる価値観を持ち、異なる環境で育ってきた若者が集う高校という空間。同世代の様々な人間に出会い、多様な価値観に触れる。それらの人々と集団行動をともにする。当然ですが、その中でストレスを感じることやネガティブな感情を抱くことはあります。これはごく自然なことです。
そして、それは家族や近い友人ですら気付かないような表面化しないストレスやネガティブな感情である場合もあります。登校拒否という形でその感情が強く表に出る場合もありますが、一方で、表面化しない形で「学校に行きたくない」と登校回避感情を抱く。上記の論文によれば、約7割のこども達がそういった登校回避感情を抱くといいます。
ですから、個人によって程度の差こそ違えど、そういった感情を抱くということは決して珍しいことではないといえます。