私はいつも他の誰かと自分を比べてしまいます。そうやって比較する度、自分が傷つくのはわかっているのですが…。これは誰しも通る道なのでしょうか。 |
自我に目覚め理想を追い求める青年期には、そういった状態になる場合があります。ただそれは単に経験不足や未熟さゆえのものかもしれません。
自我に目覚め理想を追い求める青年期ではあるが、経験不足や未熟さのため、確固たる自分というものは持ちにくい。その為、自分を確認するため他者と比較して喜んだり悲しんだりすることが多くなる。このことが対人恐怖心性を高め、この高まった対人恐怖症心性は傷つきやすさへとつながっていくのではないか。 |
青年期の人は自我に目覚め理想を追い求めようとします。しかし、上記論文にもあるとおり、経験不足であり、未熟であるうちは他者と比較することでしか自分を見出すことができません。
「誰かと比較して自分は◯◯が劣っている」
「同世代のあの人と比較して自分は優っている」
あなたも青年期にそんな感情を抱いたことがあるのではないでしょうか。一度、この他者と比較するサイクルに入ってしまうと論文にもあるとおり傷つきやすく脆い人間になってしまいます。
しかし、これらの他者と比較することでしか自己を見いだせなかった人間も次第に経験を積み、人間として成熟していくにつれてその必要がなくなっていきます。
非常に抽象的な表現ではありますが、「徐々に確固たる自分というものができあがる」そうすることで、他者と比較して喜んだり悲しんだりすることもなくなっていきます。