ふれあい恐怖症について教えて下さい。

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ふれあい恐怖症について教えて下さい。

表面だけのつきあいならば、問題なく過ごせるが、深い付き合いになるととたんに拒否傾向が強まる人たちのことです。




 従来は、明確に特定のタイプに分類されなかったグループであるが、最近の知見によって、「ふれあい恐怖」と命名されているグループである。表面だけのつきあいならば、問題なく過ごせるが、食事をともにするであるとか、深い付き合いになると、とたんに拒否傾向が強まる人たちである。

 現代の青年の友人関係の特徴として、自分自身の内面を開示するような関わり方を回避し、表面的な楽しさの中で群れる一方、互いを傷つけないように、互いの内面に踏み込まないよう気を遣いながら、関わることが多い。一見、学校生活に適応できているように見えていても、よく観察すれば、極力、内面的な関係を避け、表面的関わりにのみとどまろうとする傾向の強い生徒の姿は、今日の学校ではしばしば見受けられると岡野は指摘している。


 与えられた自分の仕事は問題なくこなすことができる。一方で、一緒に働く人や他人との距離感の取り方がわからない。食事に行ったり、休日を共に過ごすなど深い人間関係を築くことができない。こういう傾向にある人々(特に若い世代で増えている人)を“ふれあい恐怖症候群”と呼びます。

 例えば仕事場において、仕事終わりに何の前触れもなく同僚や上司に「飲みにいかないか?」と誘われる。十数年前は、仕事が早く終わった平日に同じオフィスで働く同僚や上司、取引先とそのまま飲みに行く。また、休日でも上司の家に招かれて、部下が部長や課長の家族と夕食をともにする。そんな風景はごくありふれたものでした。

 しかし、せっかく誘ってくれる相手がいる。しかも自分は特に予定が無い。そんな状況においても他人の誘いを断ってしまう。仕事上での表面的な関係を越えて、より深い付き合いを求められると逃げ出してしまう。そんな人が特に若い世代で多いといいます。