赤面恐怖症は女性より男性に多いと聞きましたがなぜですか?

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赤面恐怖症は女性より男性に多いと聞きましたがなぜですか?

赤面恐怖症が女性より男性に多い理由は下記のとおりです。


森田療法のすすめ(高良武久著、白楊社)P.92より

 赤面恐怖症が女より男に多いのはなぜか、考えてみよう。赤面する人は大勢いる。子どもは別として赤面の経験のない人はないといってもいいほどである。しかし、ただ赤面するだけでは赤面恐怖症という神経質症状にはならない。

 少女などはわずかなことで赤面しがちであるが、別にそのことを苦にすることなく、その場かぎりですんでしまう。ところが男子のとくに青年期の場合に、顔を赤らめるのを男らしからぬこと、めめしいこと、ふがいないことと心得て赤面することをひどく恐れ警戒する。心の自然の動きに抵抗して葛藤状態に陥り、赤面恐怖症に苦しむことになる。


 一般的に少女にとって、赤面することは男性のそれに比べてごく自然なことです。ここで「少女にとって〜」という言い方をしましたが、これは本来、男性においてもごく自然なことであり、あたりまえのことです。赤面は誰にでもある体の変化です。

 ただ、このあたりまえの事象を(特に男性は)自分の欠点、弱点と思ってしまう。そして、そんな自分に我慢ずることができず、そこに意識が集中してしまう。このことが、苦悩や葛藤状態になってしまう原因だといいます。

 男性の場合は本書にもある通り、赤面することがそのまま「男らしからぬこと、めめしいこと、ふがいないことと」という評価につながりやすいため、思うため苦しんでしまう。赤面恐怖症が女性より男性に多いのはここに理由があります。