チョークするとはいったいどういう意味ですか?

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緊張やプレッシャーに関する情報を調べていると、よくチョークするという言葉をみかけます。このチョークするとはいったいどういう意味ですか?




「チョークする」とは息が詰まる、という意味から転じて、緊張して硬くなる、失敗するの意味です。



 よく、プロレスの技などでチョークスリーパーと言われるように、「チョーク」という言葉にはもともと「首を絞める」や「(人の)息を詰まらせる」といった言葉があります。この息が詰まる、という意味から転じて、緊張して硬くなる、失敗するの意味として使われます。

 あなたも「プレッシャーのもとでチョークする(硬くなる)」というような言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか。

 バスケットボールの試合で勝敗を決めるフリースローがはずれたときは「ブリック」すると言いますし、ゴルフ・トーナメントで優勝できるはずの簡単なパットが途中で止まれば「イップス」だと言われ、学校の成績や大学の合否がかかっている重要な試験で失敗すれば「クラック」すると言ったりします。これらはどれもチョークの一例です。

 では「チョーク」とは正確にはどのような状態をさすのでしょうか?


なぜ本番でしくじるのかープレッシャーに強い人弱い人
(シアン・バイロック著、河出書房新社)P.12より


 チョークはふだん無意識のうちにやっている行動について、考えすぎた場合に起こる。「分析による麻痺」と呼ばれるものだ。それとは逆に、人は自分がやっていることに充分な注意を向けられず、一連の単純な、あるいは間違った動作に頼っているときにも、やはりチョークする。(中略)

 プレッシャーのもとでチョークするのは、ある状況にストレスを感じて、その反応としてしくじることだ。ただし、チョークは単純にしくじることではない。チョークというのは、最善ではないパフォーマンスなのだ。

 それは、自分がーーあるいはスポーツ選手や俳優や音楽家や学生がーーできると期待していたよりもお粗末に実行することであり、あるいは以前よりもうまくできないことなのだ。

 能力は誰でも高まったり衰えたりするものなので、この最善ではないパフォーマンスは、単に技能レベルの不規則な変動を反映しているわけではない。チョークはむしろ、きわめてストレスの多い状況にたいする反応として生じる。


 ご参考にして頂ければと存じます。