大人になってからもコミュニケーション能力は上げられますか?

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私はあがり症ということもあり、自分でもコミュニケーションが非常に下手だと感じています。今さらどうにでもなるものではないかもしれませんが、大人になってからもコミュニケーション能力というのは上げていくことができるのでしょうか?





上手なコミュニケーションを学ぶのに遅すぎるということはありません。これからいくらでも上手なコミュニケーションをとる能力を伸ばすことは可能です。





他人がこわい あがり症・内気・社会恐怖の心理学(クリストフ・アンドレ、パトリック・レジュロン著、紀伊國屋書店)P.240より


 経験の差によって、比較的コミュニケーションが上手な人と下手な人がいることは確かだ。ただ、幸いなことに、上手なコミュニケーションを学ぶのに遅すぎるということはない。これからいくらでも<社会能力>を伸ばすことは可能なのである。


 本書において「社会能力」とは、

 《私たち一人ひとりが過去の経験において築き上げてきた他人とのつきあい方(行動様式)のことで、社会能力が高い人ほど、効果的で、適確で、好感度の高いコミュニケーションができるのである》

 とあります。そしてこの社会能力は、あがり症をはじめとする社会不安と密接に関わっていることが多いといいます。

 本書では「社会能力が高い人ほど、効果的で、適確で、好感度の高いコミュニケーションができるのである」とありますが、では上手なコミュニケーションとは具体的にどういうものをいうのでしょうか?例えばそれは、

自分の希望を正確に伝える。

相手の意図を理解する

話をする時に相手の目を見る

聞き取りやすい声で話す

 など言葉上の対話はもちろん、言葉以外の対話の仕方も関係してきます。私たちはこうした能力を、小さいころから親の言葉を真似や教育、さまざまな体験によって身につけているのです。当然、そこには経験の差によって、比較的コミュニケーションが上手な人と下手な人がいることは確かです。

 ただ、本書でも述べられているとおり、現状でたとえコミュニケーションが上手くない人であっても、上手なコミュニケーションを学ぶのに遅すぎるということはありません。これからいくらでも上手なコミュニケーションをとる能力を伸ばすことは可能なのです。