本番直前にプレッシャーや緊張、不安やストレスから自信を喪失してしまいます。

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大事な日に限って本番直前にプレッシャーや緊張、不安やストレスから自信を喪失してしまいます。考えれば考えるほど心配事も増えてしまいます。こんな時、どんなふうに対処すればいいのでしょうか?





たとえば自分らしさを生みだすあらゆるものを図で表すのに5分間を費やす。そうやって自分自身の多面的な本質を洗いだすことは、誰にとっても、どんな方面でも功を奏します。





なぜ本番でしくじるのかープレッシャーに強い人弱い人
(シアン・バイロック著、河出書房新社)P.203より


 どれだけ実力を発揮できるかは、自分自身のよい結果に結びつく側面を考えさせられるのか、悪い結果に関連するのかしだいで変わるのである。(中略)

 女子大学生が自分自身のさまざまな側面を説明するようにーたとえば女性で、運動好きで、友好的で、家族の一員で、芸術家であり、俳優としての自分をすっかり説明するようにー言われた場合は、自分のあらゆる複雑さについて考えることを求められなかったときよりも、重圧のかかる数学のテストで失敗する可能性が少ない。

 自分自身をただ、一般に女性が苦手する状況に立たされた女の子として見なすのではなく、複数の視点から見ることによって、自信喪失と心配ごとのスパイラルに陥って全力投球できなくなるのを防げるのだ。


 本書によれば、自分自身の多面的な(ものの在り方や見方がいろいろな方面にわたっているさま)本質を洗いだすことは、誰にとっても、どんな方面でも功を奏するといいます。

 自分自身の進路を決定づけるようなの大事な試験を受ける前に、あなたは自分らしさを生みだすあらゆるものを図で表すのに5分間を費やす、こんな場面を想像して欲しいと思います。

あなたは恵まれない子供の家庭教師をしているかもしれない

地元のサッカーチームのまとめ役かもしれない

レストランにも負けない料理を作る腕前を持っているかもしれない

 こうやって「自分はたった一面からのみ定義されるわけではない」と気づく行為だけでも心配ごとや否定的な考えを抑えるのに役立ちます。つまり、複数の視点から自分を考えることで、感じているプレッシャーをいくらか緩和できるようになるのです。

 TOEICやTOEFLの点数が誰かと比較して低いことが、その人の人格全てを否定したり、その人の人格もまで低いことを表すわけでは消してありません。簿記1級を持っている人は2級や3級を持っている人よりえらいわけでもありません。

 ただ、人間はついついたった一面からのみ自分自身を定義づけしようとしてしまいます(特に学習能力や運動能力を測るような試験やテストではこの傾向が顕著にあらわれます)。

 しかし、繰り返しますが、「自分はたった一面からのみ定義されるわけではない」と気づく行為だけでも心配ごとや否定的な考えを抑えるのに役立ちます。自分自身の悪い結果に結びつく側面ばかり考えるのではなく、よい結果に結びつく側面を考える、複数の視点から自分を考えることで、感じているプレッシャーをいくらか緩和できるようになるのです。