あがり症でも仲間と親しくなりたいと思うものですか?

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あがり症(対人恐怖症)は人を避けるように思うのですが、私の場合、仲間と親しくなりたい、交わりたいと強く思っています。この思いは一倍強いと思います。あがり症でも仲間と親しくなりたいと思うものですか?





むしろ、そういった願望が強すぎるためにあがり症になるケースも存在します。




 対人恐怖症は(中略)人間そのものを恐れるのでも嫌うのでも忌避するのでもなく、仲間と親しく交わりたいという人一倍強い願いを持っている。むしろ、そのような願望が強すぎるために、対人関係のなかで患者自身がもつ何らかの欠陥があらわになり、その結果、親しみに溢れた友好の雰囲気を損ねてしまわないか、ということを恐れているのである。


 よくあるご質問「あがり症(対人恐怖症)の人はどんな特徴がありますか?」の中でも紹介いたしましたが、確かに「半知りの人たちを避ける」、「漫然たる雑談的関係を避けたがる」のようにあがり症の方は対人関係を避ける特徴があります。

 しかし、「対人関係を避ける」イコール「仲間と親しく交わりたくない」では決してありません。むしろ、上記論文でも指摘されているように、あがり症の方は「仲間と親しく交わりたいという人一倍強い願いを持っている」傾向にあります。

 そして、その願望が強すぎるがゆえに対人関係で神経質になりすぎ、極度の緊張におそわれてしまうのです。あがり症の方でも、仲間と親しくなりたいと思うものです。むしろ、その思いはあがり症以外の方よりも人一倍強いと言えます。