内気の基準や定義はありますか?

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よく「内気な性格だね」と言われます。そもそも内気とはいったい何なのでしょうか?内気の基準や定義はありますか?



実は現時点ではまだ、「内気」という言葉の学術的な定義は存在していません。



他人がこわい あがり症・内気・社会恐怖の心理学(クリストフ・アンドレ、パトリック・レジュロン著、紀伊國屋書店)P.123より


 <内気>とはいったい何か、ひと言で言い表すのはなかなか難しい。実は現時点ではまだ、<内気>という言葉の学術的な定義は存在していない。いや正確には、あまりにも数多くの定義が提唱されすぎていて、どれにしようか決めかねている、というべきだろう。

 ごく一般的には、<内気>とは「人前で気おくれし、おどおどする」、「自信や勇気がない」、「人間関係において目立たない存在である」、「他人の前で控えめになる」などの性質のことだとされている。


 インターネットの辞書で「内気」について検索してみると、[名・形動]気が弱く、人前では、はきはきしない性格。また、そのさま。「―な人」。とあります。

 ただ、本書にもあるとおり、「内気」という言葉には学術的な定義は出てきません。ウィキペディアでも「内気」と検索すると単独の項目はなく、人見知りの項目がヒットします。

 人見知り(ひとみしり、英語:Shyness)とは、従来は子供が知らない人を見て、恥ずかしがったり嫌ったりすることである。大人の場合は「内気」・「照れ屋」・「はにかみ屋」・「恥ずかしがり屋」の言葉をあてるのが標準的であるが、現在は「人見知り」という言葉を大人についてもよく使う。とあります。

 多くの学術的書籍で語られている「内気」は、他人とうまくコミュニケーションをとりたいと強く願うにもかかわらず、つい気おくれしてしまう。そういった人のことを「内気」と読んでいます。なお、「内気」には、人前で強く不安を感じる「内面的な内気」と、人前で態度や行動がぎこちなくなってしまう「外面的な内気」のふたつのタイプが存在します。