緊張や不安からパニック発作になります。これは生命の危険に関わる問題ですか?

あがり症克服方法  > よくあるご質問(FAQ)  > 緊張や不安からパニック発作になります。これは生命の危険に関わる問題ですか?


強い緊張や不安からあがり症がパニック発作につながってしまうことがあります。尋常ではない量の汗や激しい震えにいつどうなってしまうのかわからなくなります。パニック発作は生命の危険に関わる問題ですか?





発作にかかった方はその症状から大きな恐怖を感じます。ただ、パニック発作が生命に危険を及ぼすことはありません。


 別のよくあるご質問で、強い緊張や不安を感じることで現れる身体的な特徴や反応について紹介させて頂きましたが、動悸が激しくなる。身体が震える。汗をかく。筋肉がこわばる。胃が締めつけられる。口が渇くなど、こうした身体の反応が激しくなると、極端な場合はパニック発作に至るケースもあります。


他人がこわい あがり症・内気・社会恐怖の心理学(クリストフ・アンドレ、パトリック・レジュロン著、紀伊國屋書店)P.51より


 <パニック発作>に襲われた人は、急に呼吸が苦しくなり、動悸が早鐘のように激しくなり、胸にキリキリとした痛みを感じる。時には、全身に汗をかき、ガタガタと震えだすこともあり、自分が自分でないような感覚に陥ることもある。

 こうした症状は心臓発作によく似ているので、「もしかしたらこのまま死んでしまうかも……」と不安になり、いても立ってもいられなくなってしまう。実際には<パニック発作>が生命に危険を及ぼすことはないのだが、その症状のあまりの激しさに、本人はこの上ない恐怖を味わうのである。


 本書でも紹介されている通り、発作にかかった方はその症状から大きな恐怖を感じます。ただ、パニック発作が生命に危険を及ぼすことはありません。

 なお、電車やバス、学校や映画館など大勢の人がいる公共の場でパニック発作を起こした経験のある人が、同じ場所へ再び行くことで記憶がフラッシュバックし、「またあのような発作を起こしてしまうのではないか…」と不安を感じることがあるといいます。

 公共の場でパニック発作を起こした人が、その場所そのものに恐怖心を抱く、あるいは場所を訪れること自体に強い不安や緊張を感じる。こういう状態になってしまうことを“広場恐怖”といいます。