緊張しやすい人がチームのオアシス的存在になれるというのは本当ですか?

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社内での(といっても小さなチームですが)自分の役割や貢献度がいまいちわかりません。本当に自分は役に立っているのだろうか、と疑問に思うこともあります。緊張しやすい人がチームのオアシス的な存在になれるという話を聞きましたが、これは本当でしょうか?






緊張しやすい人は、その場の雰囲気をなごませてくれる、チームのオアシス的存在になることができます。




「緊張」から自分を救う本 アガリ症を逆手にとる方法
(松本桂樹著、大和書房)P.72より


 その場の雰囲気をなごませてくれる人。チームのオアシス的存在。

 三〜四人のグループでも、もっと人数の多いチームでも、緊張しやすい人がそのなかにいると、集団全体の人間関係がよくなったり、なごんだりすることがあります。その理由は、いくつかあげられます。

 一つには、緊張しがちな人は、いつも相手のことを気づかい、心配りをして、自分よりも周りのことを大事にする傾向が強いので、その人がいるために、自然とチーム内の人間関係がバランスよく調整されてしまう、ということがあります。


 別のよくあるご質問で、緊張しやすい(人より緊張が強い)人にも長所や持ち味がたくさんあり、持ち味を意識的に活用することができれば、さまざまなビジネス場面でも役立たせることができる、という話を紹介したことがありますが

 緊張しやすい人の長所のひとつが、“チームや集団をより良くする役割”です。

 本書では、とくに緊張しやすい人が“影の世話役"のようなポジションをとっていると、多くの場合、チームの雰囲気やまとまりにとって、良い方向に作用するといっています(本人が「自分ばかり損で面倒なことをやらされている」と内心で思っている場合もあるので、チームにとっては良くても本人にとっては微妙なところでもあります)。

 人にはそれぞれ役割があり、会社やチームは様々な役割の人を欲しがっています。リーダータイプのようにその役割や貢献度合いが明確なポジションもありますが、そうではなく影の世話役、チームのオアシス的な存在という非常に重要な役割も存在します。

 そして、そういった役割こそ緊張しやすい人がそのポテンシャルを発揮することができるポジションと言えます。