私はあがり症ですが、結婚するとあがり症は治るという話を聞きました。これは本当ですか？ |
あがり症になってしまう原因が低い自己評価にある場合、結婚をすることでその症状が改善することもあります。
あがり症と自己評価は非常に密接な関係にあり、あがり症を改善していくうえで重要なポイントの一つとなるのが自己評価です。自己評価の低さは、あがり症をはじめとする社会不安と密接な関係にあることが研究によって証明されています。
仮に、あなたがあがり症になってしまう原因が低い自己評価にある場合、結婚をすることでその症状が改善することがあります。
自己評価の心理学 なぜあの人は自分に自信があるのか（クリストフ・アンドレ、フランソワ・ルロール著、紀伊國屋書店）P.152より 一般に、結婚をすると自己評価は上がる。確かにそれは本当である。（中略）
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本書にもあるように、“結婚という行為そのもの”は一般的に人の自己評価を上げる効果があります。自己評価が低い人であっても
結婚することで誰かに継続的に愛される、深い愛情を得る
結婚することで、どんな時も味方でいてくれる存在ができる
など、結婚を通じて誰かに認められ、求められることで自己評価を上げることができるようになります。
夫婦関係がうまくいっている場合はこの傾向が特に顕著に表れます。夫は妻の、妻は夫の成功をも自分自身の喜びに置き換える。そして相手の成功を通じて自分の価値も上がったように感じることができる。これが互いの自己評価を高め合っていく良いサイクルを生みます。
仮に、あなたがあがり症になってしまう原因が低い自己評価にあるのであれば、“結婚をすることでその症状が改善する”というのはここに要因があります。
一方で、夫婦関係がうまくいかない場合は良いサイクルに入ることができませんので注意が必要です。
自己評価の心理学 なぜあの人は自分に自信があるのか（クリストフ・アンドレ、フランソワ・ルロール著、紀伊國屋書店）P.152より これに対して、夫婦関係がうまくいっていない場合、夫婦はヲタがに張りあうようになる。たとえば、来客の前で絶えず相手の言葉に口をはさんで客を呆れさせたり、ほかの人が聞いているところで日頃の不満をぶつけたりする。
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この場合、互いに自己評価を高め合っていく良いサイクルに入ることはできません。
こうなってしまえば、自己評価をより良くすることはできないため低い自己評価が原因となっているあがり症を改善することはできません。
ですから、必ずしも「結婚すること＝あがり症を改善する」ではない、ということを覚えておいて下さい。
あなたのあがり症が低い自己評価からくるものであること。そして結婚して良い夫婦関係を築くこと。この２つの条件が揃った場合のみ、結婚することであがり症が改善できるといえます。