あがり症の人の愚痴電話が友達を失う原因になると聞きました。これは本当ですか? |
「あがり症の人≒自己評価の低い人」と考えた場合、あがり症の人の愚痴電話が友達を失う原因になるというのは事実です。
あがり症と自己評価は非常に密接な関係にあり、あがり症を改善していくうえで重要なポイントの一つとなるのが自己評価です。自己評価の低さは、あがり症をはじめとする社会不安と密接な関係にあることが研究によって証明されています。
「あがり症の人≒自己評価の低い人」と考えた場合、あがり症の人の愚痴電話が友達を失う原因になるというのは事実です。
自己評価の心理学 なぜあの人は自分に自信があるのか(クリストフ・アンドレ、フランソワ・ルロール著、紀伊國屋書店)P.170より 自己評価の高い人は何かに成功したあとに友達に連絡をとることが多い。これは「ほら、私はまたうまくやったよ」と言って、褒めてもらいたいのだ。(中略)
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本書でも紹介されているとおり、自己評価が高く、自分に自信がある人は成功した後に相手に連絡をとります(これも過度になると嫌みになって友人を失います)。
一方で、一般的に自己評価が低く自信がない傾向にあるあがり症の人は失敗を経験したあとに友人に連絡をとることが多いといいます。あなたも何か失敗をした後に、あなたのあがり症を理解してくれている数少ない親友に長電話で失敗談を話したり、愚痴をこぼしたりしたことはないでしょうか?
ただ、この愚痴聞き電話が過度になると、友人を失うことになりかねませんので注意が必要です。
「愚痴聞き サービス」などと検索すると、電話やスカイプでひたすら愚痴を聞いてくれるサービスもあります。こういったサービスが溢れていることを考えると、「愚痴を聞いて欲しい」という人の需要がどれだけ多いか伺えます。
ただ、これらのサービスも最初の20分は1,000円、以降毎10分1,000円などという料金設定になっています。仮に1時間、電話で愚痴を聞いて貰えば20分1,000円+40分4,000円=5,000円の料金が必要となります。
あなたがもし、友人にしょっちゅう愚痴電話をかけているようであれば、相手は1時間につき5,000円以上もらってもいいほどにうんざりしています(あなたは友人割り引きでいつも無料でかけているわけです)。
本書にもあるように、友達を失いたくなければ愚痴電話はほどほどにしたほうがいいかもしれませんね(あなたが無料でかけている場合は特にです)。