失恋はあがり症改善の邪魔をすると聞きました。

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失恋はあがり症改善の邪魔をすると聞きました。これは本当でしょうか?詳しく教えて下さい。



“より良い自己評価を形成していくことがあがり症を改善する”と考えた場合、失恋は自己評価をひどく低下させるため、確かにあがり症改善の邪魔をしてしまいます。




 あがり症と自己評価は非常に密接な関係にあり、あがり症を改善していくうえで重要なポイントの一つとなるのが自己評価です。自己評価の低さは、あがり症をはじめとする社会不安と密接な関係にあることが研究によって証明されています。

 “より良い自己評価を形成していくことがあがり症を改善する”と考えた場合、失恋は自己評価をひどく低下させるため、確かにあがり症改善の邪魔をしてしまいます。


自己評価の心理学 なぜあの人は自分に自信があるのか(クリストフ・アンドレ、フランソワ・ルロール著、紀伊國屋書店)P.165より


 好きな相手が自分から去っていくことは自己評価をおおいに傷つける。それどころか、ひどい場合には抑うつ反応を引き起こすこともある。

 実際、失恋は抑うつ症(うつ病)のミニ実験室だとも言える。すわなち、失恋した人間は自分には価値がないと考え(自分は駄目な人間だ)、もう未来はないと想像し(自分は絶対しあわせになれないだろう)、物事に対する興味を失う(何もやる気が起こらない)。(中略)

 失恋は自己評価を下げる。それはいくつかの研究によっても実証されている。


 本書にもある通り、好きな相手が自分から去っていくことは自己評価をおおいに傷つけます(本書によれば、それは軽い抑うつ症状態であるともいえます)。

 あなたは大失恋の経験があるでしょうか?

 特に自分の気持ちはまだ相手にあるにも関わらず、相手が離れていってしまった場合(一般的にいう“フラれた状態”)、自己評価はおおいに傷つきます。

全世界に否定されたような気分になる

精神的にひどくまいって、元気を失ってしまう。

 あなたにもそんな経験があるのではないでしょうか。繰り返しますが、あがり症と自己評価は非常に密接な関係にあり、あがり症を改善していくうえで重要なポイントの一つとなるのが自己評価です。

 “より良い自己評価を形成していくことがあがり症を改善する”と考えた場合、失恋は自己評価をひどく低下させるため、あがり症改善の邪魔をしてしまいます。

 …かといって、あがり症を克服しようとしている人に「失恋するな」と言っても、こればかりは自分自身のコントロールが効くものではありません。ただ、あがり症の人をパートナーに持つ人は、自分が離れていくことで「相手のあがり症がより深刻なものになってしまう可能性がある」ということも理解し、配慮してあげるようにして下さい。