あがり症なため慣れないお酒の席や接待ゴルフが苦痛でたまりません。営業職なので仕方のないことなのかもしれませんが、どうすればよいでしょうか? |
自分の性格にムリなことをしても、本当のサービスにはなりません。接待営業が得意な人間と上手く役割分担をする。代わりに自分自身が本来の力を発揮できる方法を提案する、などといった解決法を提案してみてはいかがでしょうか。
営業は口ベタ・あがり症だからうまくいく(渡瀬謙著)P.26より ハッキリ言おう。私は接待が嫌いである。嫌いというか苦手である。
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不況のあおりを受け、十数年前の好景気の時代に比べて、減っているとはいいつつも、未だに多くの企業において接待営業が繰り返されています。
少し古いデータですが、帝国データバンクが行った中小企業社長アンケートでも、ずばり「接待」とは?という質問に対して、圧倒的に多かったのは「営業には不可欠」という回答。もし、接待をしなければ
良い人間関係がつくれない
情報が入らない
仕事が継続しない
新たな仕事がとれない
などといった回答が寄せられました。
私自身も長年サラリーマンとして中小企業の営業職を勤めていたので、会食や接待がある程度効果的なことは否定しません。法人営業をしていましたがので、通信系や回線系のいわゆるザ・営業会社とも付き合いがあり、それらの企業は接待営業が常態化していました。また上場企業に勤める友人の話では、大手企業のなかにはまだまだ体育会系のノリで接待営業をしてくるところもあるといいます。
ただ、接待がなければ仕事がとれない、接待がなければビジネスにならないというのは、もはや古く、そして乱暴な意見だと考えています。
私自身、まったくといっていいほどお酒が飲めないので、とくにお酒の席や接待は苦手でした。そこで、
いかに接待せずとも仕事をとることができるのか。
接待しなければ仕事をとれない先はそもそも相手にしない。
などといった方法を自分なりに確立し、接待営業をまったくせずとも充分な営業成績を上げることができました。これはあくまで私の話なので全ての人に当てはまると思ってはいません。ただ、接待営業を全くせずとも仕事をしているのは私に限った話ではありません。
「接待営業しなければ仕事をとれない」というのは絶対ではありません。そんな先入観があるならば、捨ててしまって構わないと思います。
営業は口ベタ・あがり症だからうまくいく(渡瀬謙著)P.27より 今の時代、接待すれば売上があがるものでもなくなっている。お客様との人的つきあいよりも、商品自体の性能と価格差で購買判断されるケースが多い。ムダがないかどうかをチェックするしくみもできている。全社的に接待などを禁止している会社もあるのだ。中にはお中元やお歳暮を受け取らないところもある。
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本書でも紹介されているとおり、自分の性格にムリなことをしても、本当のサービスにはなりません。どうしても会社が接待営業を求めるなら、接待営業が得意な人間と上手く役割分担をする。代わりに自分自身が本来の力を発揮できる方法を提案する、などといった解決法を提案してみてはいかがでしょうか。
また、接待営業を続けることによって、対人関係が苦手なために、人前で不安や緊張を和らげるためにアルコールの力にばかり頼ってしまう。これが時としてアルコール依存を招いてしまうこともあります。注意が必要です。