自信はどのようにつくものでしょうか?

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自信はどのようにつくものでしょうか?自信はいったいどこからやってくるのですか?



自信の多くは、学校や家庭の教育の場で培われます。子供は大人の態度を見て学んでいくのです。



 以前、別のよくあるご質問のなかで「自信の大きさは、過去の実績に比例する」ではなく、「自分自身のセルフイメージと比例する」ものである、という話を紹介したことがありますが、ここではまた別の角度から自信についてのアイデアを紹介したいと思います。

 「自信はいったいどこからやってくるのか?」これは自分自身になかなか自信が持てない方や、自分に自信のない子を持つ親なら誰しも答えを知りたい質問だと思います。

 「自信はいったいどこからやってくるのか?」本書によれば、学校や家庭の教育の場で培われる“自信”について、親や教師が模範を示すことも大切になるといいます。


自己評価の心理学 なぜあの人は自分に自信があるのか(クリストフ・アンドレ、フランソワ・ルロール著、紀伊國屋書店)P.23より


 では、この<自信>はいったいどこからやってくるのか?

 別に難しく考えることはない。学校や家庭の教育の場で培われるのだ。たとえば、子供に対して、失敗は決して取り返しのつかないものではなく、行動した結果、失敗することもあり得るということがあらかじめ伝えられているかどうか?

 成功したことよりも挑戦したことのほうに高い価値が置かれているかどうか?挑戦してもなかなかうまくいかない時、こんなことならやらなければよかったと子供に思わせずに、失敗からうまく教訓を引きだしてやることができるかどうか?

 そういったことが問題になるのである。


 子供に対して親や教師が自ら模範を示すことなく、ただ口だけで「失敗を受け入れろ」と言っても、あまり意味はありません。子供は大人の態度を見て学んでいくのです。

失敗は決して取り返しのつかないものではない。

行動した結果、失敗することもあり得る。

成功したことよりも挑戦したことのほうに高い価値を置く。

うまくいかない時、失敗からうまく教訓を引きだしてあげる。

 こういったことを教えることの重要性は、なにも子供に限った話ではなく、新入社員や若手の社員教育にも同じことが言えるかもしれません。

 こうした教えをもとに自信を持つことができるようになると、人は未知の状況や困難な状況を過度に恐れることがなくなるのです。

 もちろん、十分な自信を持ってないからといって、それが決定的なハンデになるわけではありません。ただ、自信のない人は往々にして行動に対してためらいがちになるものです。そういう意味でも子供に対する親や教師の接し方、あるいは新入社員や若手に対する上司やベテラン社員の接し方は非常に大きなウエイトを占めるといえるでしょう。