あがり症に効果的なドリンク剤に含まれているセイヨウカノコソウ(バレリアン)について教えて下さい。 |
古代ギリシャ時代から安らかな眠りを与えてくれる植物として利用されてきており、近年急増している不眠症や睡眠障害に悩む人にとって、オススメのハーブです。
緊張・ドキドキ・あがり症は簡単に治せる セイヨウカノコソウはバレリアンとも呼ばれる。ヨーロッパ原産のオミナエシ科のハーブです。
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※ジャコウ(麝香とも)は雄のジャコウジカの腹部にある香嚢(ジャコウ腺)から得られる分泌物を乾燥した香料、生薬の一種。ムスク (musk) とも
別のよくあるご質問のなかで、今、注目されているのが天然・自然の薬効成分を用いての治療法であり、ハーブや薬草などを用いた治療法は、代替療法と呼ばれ欧米など医療先進国でも積極的に治療現場に導入されているという話を紹介しました。
また、上記の天然の薬効成分を効率よく摂取するために研究開発された健康食品を利用するのが、便利で無駄がないということも紹介しました。
上記のFAQで紹介したドリンク剤に含まれる、天然成分の一つがセイヨウカノコソウ(バレリアン)です。
バレリアンとはラテン語のValere(ヴァレーレ。価値がある、健康になる、強くなるの意)が語源です。前述のとおり、ヨーロッパではスープやシチュー、眠れない時のハーブティーとして用いられます。
それ以外にも現在、ヨーロッパ各国において正式な薬剤として医療の現場でも鎮静剤や睡眠補助薬として使われています(ベンゾジアゼピン系睡眠薬とは違い、推奨用量の範囲であれば、依存、作用耐性を起こさないので安心です)。
質のよい睡眠を心がけることが最良の緊張対策であることは間違いない、という話、また睡眠時間とあがり症は密接な関連性がある、という話を以前紹介したことがありますが、
本書で紹介されているとおり、バレリアンは寝つけない夜や、眠りが浅い時にも効果がありますので、あがり症をはじめとする社会不安に非常に効果的なハーブといえます。
また、向精神薬とは中枢神経系(神経系の中で多数の神経細胞が集まって大きなまとまりになっている領域)に作用して精神に影響を与える薬剤の総称であり、具体的には、精神安定剤や抗うつ剤、鎮静剤や睡眠剤がこれにあたる、という話も紹介したことがありますが、
同じく天然由来でありながら向精神薬のような働きをするザイレリア同様に、バレリアンも中枢神経の働きを抑制する作用を促進する効果、中枢神経の鎮静作用があります。