あがり症改善にアファメーションが効果的だと聞きました。

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あがり症改善にアファメーションが効果的だと聞きました。詳しく教えて下さい。



あがり症の改善にかぎらず、目標達成のアプローチとしてアファメーションは非常に効果的です。




本番に強くなる メンタルコーチが教えるプレッシャー克服法
(白石豊著、筑摩書房)P.132より


 アファメーションというのは、自分が達成したい目標と達成するための具体的な方法を言葉にすることである。

 A4程度の紙を準備して、まず第一段落に達成したい目標の期限の内容を書く。第二段落に、その目標が達成された時の自分にとっての価値を書く。第三段落には、目標達成のための計画のアウトラインをできるだけ具体的に書いていく。

 何時に起きて、どんな朝の過ごし方をするのか、食事は何を食べて、仕事の段取りはどうするのか、能力アップのために時間とお金をどう使うのかなど具体的に書く。

 そして最後の第四段落に、もう一度最初と同じ目標を書く。文章を書いていくときに、注意しておかなければならないことがいくつかある。

 まず一つ目は、すべて肯定文で書くこと。つまり、「〜しない」といった否定形は使わないということである。二つ目は、主語はすべて私である。三つ目は、目標は「私は〜であるとか、〜をやり遂げている」というように現在形、または現在完了形で書くこと。


 別のよくあるご質問のなかで、あがり症や対人恐怖といった社会不安とエフィカシー(自己評価)は密接な相関関係にあることが研究によって証明されているということ

 また、プロスポーツコーチは、選手のエフィカシー(自己評価)を高めるために、さまざまな方法でコーチングをしており、そのうちの一つが“言葉を使って理想的な自己イメージをつくりあげる”アファメーションという方法であるということを紹介したことがあります。

 「目標を達成するために、目標自体を紙に書き、声に出して読む」というのは、あなたもどこかで聞いたことがあるのではないでしょうか。

 一見、スピリチュアルでその効果が不明なように思えますが、実はコーチング(とりわけプロスポーツなど)の世界では科学的な根拠をもとに非常に効果的なアプローチとして知られています。

 本書で紹介されている方法でアファメーションが一枚できあがったら、同じ内容のものを5枚程度作成し、日常よく目に触れるところに貼り、目にするたびに必ず声に出して読む、それが実現されている光景をできるだけ鮮明にイメージすることが重要だといいます。

 トイレや机の前、ベッドの側などにアファメーションを貼りだしておくと、たいていの人は一日に20〜30回程度は読むことになります。

 慣れるまでは戸惑うこともあるかもしれません。しかし、こうしたことを繰り返していくと、ただ練習だけやっている人に比べ目標が達成される確率が飛躍的に高まっていくといいます。 ぜひ一度、あなたもチャレンジしてみてはいかかでしょうか?