あがり症にバナナ牛乳が効果的だという話を聞きましたが、これは本当でしょうか？もし効果的な場合は、その理由も教えてほしいです。 |
はい、効果的です。ビタミンB6が豊富に含まれているバナナとトリプトファンが含まれている牛乳を組合せて「バナナ牛乳」にすることにより、効果的にセロトニンを生成するトリプトファンを摂取することができます。
別のよくあるご質問で、セロトニンには「心のバランスをとる」はたらきがあり、ドーパミンとノルアドレナリンという2つの脳内物質をコントロールする。ドーパミンが多すぎれば行動が暴走してしまう、ノルアドレナリンが多すぎれば心が不安定になる。 このような極端な状態を避け、平常心を保ってくれるのがセロトニンであるという話を紹介させて頂きましたが、
あがり症をはじめとする社会不安を克服するために、セロトニンは非常に重要な役割を果たします。そして、このセロトニンを生成するのがトリプトファンと呼ばれる必須アミノ酸です。
セロトニンの働きはたいへん重要なので、それを生成するトリプトファンは、とても大切なアミノ酸だと言うことができます。
ご質問頂いたバナナ牛乳の場合、牛乳にはトリプトファンが多く含まれています。そのため、“セロトニンを生成するトリプトファンを摂取する”という意味で「牛乳を飲むこと」は非常に効果的です。
ただ、上記のFAQでも紹介しましたが、トリプトファンはそれだけ単独で摂取してもセロトニンにはならず、ビタミンB6と合成され初めて有効なセロトニンが生成されます。
そこで、ビタミンB6が豊富に含まれているバナナとトリプトファンが含まれている牛乳を組合せて「バナナ牛乳」にする。これにより、効果的にトリプトファンを摂取することができ、セロトニンの生成を促すことができるというわけです。
これがバナナ牛乳が、あがり症をはじめとする社会不安に対して効果的と言われる理由です。