なぜあがり症の人は批判から立ち直るのが難しいのですか?

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あがり症の人はそうでない人よりも、誰かに批判された場合に立ち直るのが難しいと聞きました。なぜあがり症の人は批判から立ち直るのが難しいのですか?




「あがり症の人≒自己評価の低い人」と考えた場合、あがり症の人が批判から立ち直るのが難しいのは事実です。その理由は三つの側面から考えることができます。




 あがり症と自己評価は非常に密接な関係にあり、あがり症を改善していくうえで重要なポイントの一つとなるのが自己評価です。自己評価の低さは、あがり症をはじめとする社会不安と密接な関係にあることが研究によって証明されています。

 「あがり症の人≒自己評価の低い人」と考えた場合、あがり症の人が批判から立ち直るのが難しいのは事実です。

 以前、別のよくあるご質問のなかで、あがり症の人(自己評価の低い人)が“失敗“から立ち直るのが難しい理由は「行動」、「心理」、「感情」の三つの側面から説明できる、という話を紹介しましたが、

 これと同じような現象は何かに失敗した時だけではなく、誰かに批判された時にも表れます。


自己評価の心理学 なぜあの人は自分に自信があるのか(クリストフ・アンドレ、フランソワ・ルロール著、紀伊國屋書店)P.45より


 他人から批判されるのが好きな人間はひとりもいない。だが、自己評価の低い人は、誰かに批判されるとショックが大きく、そこから立ち直るのに時間もかかる。

 ほんのちょっと否定的な言葉を言われただけで、一週間も眠れなくなることがあるのだ!(中略)

 自分について否定的なことを言われた場合、自己評価の低い人はそれを社会の評価として自分のなかに取りこみやすい。その結果、言われたことの内容とは不釣り合いなほど大きな悲しみが引き起こされるのだ。

 その程度は自己評価の度合いに反比例する。