気持ちを奮い立たせる呼吸法があると聞きました。教えて下さい。

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気乗りしない。ダラダラしてしまう時に効果的な気持ちを奮い立たせる呼吸法があると聞きました。教えて下さい。



自律神経系の交感神経を刺激して、心と体に軽い興奮をもたらす呼吸法を紹介します。



 人間であれば、精神的に毎日素晴らしいコンディションを維持するというのはなかなか難しいことだと思います。

 私自身、パソコンを前にキーボードを叩こうにも、筋肉が凝り固まっている気がして何だか気乗りがしない。あるいは、曇や雨の日はなかなか気分が上がらない。また、やってもやってもなかなか成果が出ない、最近ミスが続いている、といった状態の時はすっかり意気消沈してしまうことすら珍しくありません。人間であればごく自然なことです。

 ただ、気乗りしないからといって一日を無駄にできないのは社会人であろうと、アスリートであろうと変わりません。気乗りしないからと簡単にあきらめているようでは、何もなしえることはできません。

 そんな時は、次のような呼吸法を使って、気持ちを奮い立たせてみてはいかがでしょうか。


本番に強くなる メンタルコーチが教えるプレッシャー克服法
(白石豊著、筑摩書房)P.82より


 1秒か0.5秒に1回くらいの速い呼吸を、20〜50回ほど連続して行なう。このとき、しっかりと背筋を伸ばし、すべての呼吸は鼻から出し入れする。

 また吸う息でお腹をふくらませ、吐くときにはお腹をへこませるようにする(中略)この呼吸法は自律神経系の交感神経を刺激して、心と体に軽い興奮をもたらしてくれる。これでダラダラした重い感じスッと消えて、シャキッとしてくる。

 ちなみにこの方法は、テニスのトッププレーヤーたちが、時速200km前後で飛んでくる相手のサーブを、リターンしようと構えている際にもよく使われているし、同様に野球の守備でも使われている。


 別のよくあるご質問のなかで、プレッシャーを感じて気持ちが高ぶり、筋肉硬直を感じる。ミスなどによって相手や自分に怒りを感じる。そんな時に効果的なナーディーシュッディーと呼ばれる鎮静呼吸について紹介したことがありますが

 これは、逆に体を活性化して筋肉の反応を鋭くする呼吸法です。吸う息でお腹をふくらませ、吐くときにはお腹をへこませるようにするのは上記FAQで紹介した鎮静呼吸と同様です。

 この呼吸法で自律神経系の交感神経を刺激して、心と体に軽い興奮をもたらす。そうやってダラダラした重い感じスッと消して、シャキッとしてみてはいかがでしょうか?