なぜ自己評価が高い人はビジネスで成功する確率が高いのですか?

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なぜ自己評価が高い人はビジネスで成功する確率が高いのですか?



自己評価の高い人はあまり成果があがらなくても粘り強く努力を続け、一度決めたことをやりとげようとするところがあり、これがビジネスを成功させる確率を高めると考えられます。





自己評価の心理学 なぜあの人は自分に自信があるのか(クリストフ・アンドレ、フランソワ・ルロール著、紀伊國屋書店)P.68より


 自己評価の高い人はあまり成果があがらなくても粘り強く努力を続け、一度決めたことをやりとげようとするところがある。

 とりわけ、本人がどうしても成功したいと思い、また成功するという確信がある場合は、たとえまわりの人間に忠告されてもやめようとはしない。

 これはそのことの成否に本人の体面や自己評価が懸かってしまうからである。だが、依怙地(いこじ)になって続けた結果、とんでもない失敗をしたり、あるいは失敗の傷口を広げたりすることがある。


 本書にもあるとおり、自己評価の高い人は

あまり成果があがらなくても粘り強く努力を続ける

一度決めたことをやりとげようとするところがある。

たとえまわりの人間に忠告されてもやめようとはしない。

 といった特徴があります。これらはどれもビジネスを成功させるうえで非常に重要な要素となります。

 スタートアップのビジネスは当然ですが成果が出るまでに時間がかかります(すぐ成果が出るものは往々にして長続きしません)。また、目移りするのではなく結果が出るまで一つのことをやりとげようとする。これもビジネスを成功させるうえで不可欠な要素です。「まわりの人間に忠告されてもやめようとしない」は、新しい市場で新しいサービスを作り出すうえでは欠かすことのできない能力です。

 そして、ビジネスの成否に本人の体面や自己評価が懸かってしまうため、やり遂げるモチベーションも自己評価が高くない人の比ではありません。これらが自己評価が高い人がビジネスで成功する確率を高めているといえます。

 ただ、自己評価が高すぎることで、危険に対する警戒心が小さくなって思わぬ失敗をすることや、失敗をしたあとに反省を忘れ、自分の悪いところを改善する機会を失ってしまうといったデメリットもあります。注意が必要です。