あがり症の人間は営業職には向いていないのでしょうか?

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あがり症の人間は営業職には向いていないのでしょうか?

デリケートな心の部分を探ることができるあがり症の人は、むしろ営業向きでだといえます。




営業は口ベタ・あがり症だからうまくいく(渡瀬謙著)P.34より

 とくに私はそうなのだが、人の気持ちを気にしすぎてしまうところがある。こんなことを言ったら気を悪くするかな?などと考えているうちに話す機会を失ってしまうこともしばしばだ。だから自然に言葉数が少なくなっているのかもしれない。

 気が小さくて慎重すぎる性格なのだろう。でもそんな性格は、じつは営業にピッタリなのだ。

 とくにこれからの営業スタイルは、営業マン個人のパフォーマンスに頼るものではなくなってきている。いかに上手に話すかというよりも、いかに相手の気持ちを察するのかのウエイトが大きくなっている。(中略)

 乗り気なのか、興味がなさそうなのか?本音なのか、口だけで言っているのか?黙っているのは単に気分が悪いだけなのか?そんなデリケートな心の部分を探ることができる内向的資質は、むしろ営業向きである。


 別のよくあるご質問のなかで、あがり症の方は、いつも自分より相手のことを考え、周りの人をよく見ているため、人に対する観察眼や、感受性、想像力が豊かであり、きめの細かい気配りもできる。そして相手の状況やニーズをとらえるのがうまい点がプラスに作用する、という話を紹介したことがありますが、あがり症の方はこの“相手の気持ちやニーズを察する能力”が傑出して高いと言えます。

 売り込まれることを嫌う現代の顧客は、営業マンに売り込まれないよう細心の注意を払い、強い警戒心を持って商談に臨む場合が多くあります。商談中もポーカーフェイスを貫くため、営業マンはその顧客がいったい何を望んでいたのかわからずに商談が終わってしまうことも多くあります。

 そんな時、上記のFAQでも紹介しましたが、相手のニーズを的確にとらえることができるあなたは業務上ですばらしく重要な存在になるといえます。同じ営業に同席した二人がいた場合でも、緊張しやすい人ほど、顧客の特性やクセを見抜き、細やかなニーズまで汲み取ることができるといいます。

 また、うまくしゃべろうとしないことが逆に“営業っぽさ”を消して信頼を生むことにつながるという点でもあがり症の方は営業職において成果を出しやすいといえます。

 ぜひ自信をもって素のあなたのままで営業職にチャレンジしてみてはいかがでしょうか?