あがり症の人は決断力に乏しいと聞きました。

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あがり症の人は決断力に乏しいと聞きました。これは本当ですか?



自己評価の低い人(あがり症をはじめとする社会不安と密接な関係がある)が決断力に乏しいのは事実です。



 あがり症と自己評価は非常に密接な関係にあり、あがり症を改善していくうえで重要なポイントの一つとなるのが自己評価です。

 上記のFAQでも紹介しましたが、自己評価の低さは、あがり症をはじめとする社会不安と密接な関係にあることが研究によって証明されています。

 そして、この自己評価の低い人は決断力に乏しいと言われています。


自己評価の心理学 なぜあの人は自分に自信があるのか(クリストフ・アンドレ、フランソワ・ルロール著、紀伊國屋書店)P.39より


 一般的に言って、自己評価の低い人は決断力に乏しい。

 何かをするかどうかをためらい、ぐずぐずと考えこむ。時にはしなければならないことを一日延ばしにすることもある。

 たとえば、「このお得意先は大切なだけに気がはる。会いにいくのは、また今度にしよう」、「この手紙は面倒だから、週末になったら書くことにしよう」、「彼女に会いたい。でも今夜の映画に誘うにはもう遅いから、明日、声をかけることにしよう……」という具合だ。

 こういった態度は抑うつ症や強迫性障害など、精神障害の症状としても表れる。だが、単に自己評価に関係した性格として表れることもあるのだ。


 本書にもある通り、一般的に言って、自己評価の低い人は決断力に乏しいと言われています。あなたは、

何かをするかどうかをためらい、ぐずぐずと考えこむ。

しなければならないことを一日延ばしにすることもある。

この得意先に会いにいくのは、また今度にしよう

この手紙は面倒だから、週末になったら書くことにしよう

彼女に会いたい。でももう遅いから、明日にしよう。

 といった経験があるでしょうか。

 人間ですから、これらの項目のどれかに思い当たる節があるのは当然です。ただ、これらを頻繁に感じるようであれば、あなたは自己評価が低く、決断力が乏しくなっているかもしれません。決断力を上げるためには自己評価を上げ、それを維持することです。

 自己評価の栄養源は「愛されているという気持ち+能力があるという気持ち」です。また、自己評価は一度与えられたら、そこで決まってしまう(フィックスされる)というものではありません。自己評価を上げ、それを維持するために定期的に自己評価の栄養源を補給する努力をしてみてはいかがでしょうか?