あがり症をはじめとする社会不安を克服するための方法としてエクスポージャー法が有効だという話を聞きました。エクスポージャー法のステップで、不安を感じる状況をリストアップするやり方を詳しく教えて下さい? |
以下の方法を参考にしてみて下さい。このステップでポイントとなるのが、不安を感じる状況についてそのディテール(詳細)まで正確に記録しておくことです。
他人がこわい あがり症・内気・社会恐怖の心理学(クリストフ・アンドレ、パトリック・レジュロン著、紀伊國屋書店)P.228より まず、自分がどのような状況で<社会不安>を感じるか、感じる不安の強さの順にリストアップしていく。いつも必ず避けてしまうほど大きな不安を感じるのはどういう状況か、嫌々ながらもなんとか立ち向かえるのはどれか……。
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社会不安を抱える人が何かから逃げ続けている限り、その怖れをなくすことは決してできません。そこで、あえて不安を感じる対象に立ち向かっていくことでその不安を軽減しようというのがこのエクスポージャー法です。
エクスポージャー法の具体的なステップとして問題をはっきりさせた後に取り組むのが、この不安を感じる状況のリストアップと並べ替えです。
不安が小さいものは、言わば克服への難易度が比較的低い(易しい)もの。一方で不安が大きなものは、克服への難易度が高い(難しい)と考えることができます。不安を感じる場面をリストアップし、不安度の強いものから弱いものへと並べることで、はじめから難易度の高い場面に取り組んで挫折することなく、より難易度の低いものから順に克服していくことができるようになります。
このステップでポイントとなるのが、不安を感じる状況についてそのディテール(詳細)まで正確に記録しておくことです。
不安を感じてしまう相手の性別、身分、年齢、何人くらいを相手に話をする時か、事前に予想がつく状況か……。などこれらのディテールはいずれも、本人の不安の大きさを左右する重要な要素となるからです。