自分を肯定的に見られるかどうかはどういう要因で決まりますか?

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自分を肯定的に見られるかどうかはどういう要因で決まりますか?



両親の期待に応えることができたかどうかで、自分を肯定的に見られるかどうかが決まります。




自己評価の心理学 なぜあの人は自分に自信があるのか(クリストフ・アンドレ、フランソワ・ルロール著、紀伊國屋書店)P.18より


 一般に<自分に対する見方>には、幼い頃からの家庭環境、とりわけ両親の期待が関係している場合が多いからだーすなわち、両親の期待に応えることができたかどうかで、<自分を肯定的に見られるかどうか>が決まってしまう。

 したがって、もしマリアンヌが父親の希望を絶対的なものと考えて進路を変更することができず、しかも医学や薬学の分野で父親の期待どおりの成果をあげることができなかったら、<自分に対する見方>はさらに否定的なものになっていたことだろう。


 別のよくあるご質問のなかで、あがり症を改善していくうえで重要なポイントの一つとなるのが自己評価であり、そして自己評価における三本柱のうちの一つが「自分を肯定的に見る」ことである、という話を紹介しました。

 あがり症と密接な関係がある「自己を肯定的に見る」ということ。では、「自分を肯定的に見られるかどうか」はいったいどんな要因で決まるのでしょうか?本書によればその答え、つまり「自分を肯定的に見られるかどうか」は

“両親の期待に応えることができたかどうか”

 で決まってしまうといいます。

 以前、両親はほとんど無意識のうちに、自分たちができなかったこと、果たせなかったことを子供にさせようとすることがある、という話をしましたが、この両親の期待が「自己を肯定的に見られるかどうか」を大きく左右します。

 あなたも過去に習い事や受験勉強、就職活動、社会人になった後のキャリア形成において両親の期待を受けた経験はないでしょうか。あなたの人生において

親の期待に応えることができた

あるいは期待に応えることができなかった

 ということが、あなた自身が「自己を肯定的に見られるかどうか」を大きく左右しているのです。