子供と一対一で向き合うことがあがり症防止につながると聞きました。

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子供と一対一で向き合うことがあがり症防止につながると聞きました。詳しく教えて下さい。



「あがり症の人≒自己評価の低い人」と考えた場合、子供と一対一で向き合うことが子供の自己評価をよりよくし、あがり症を防止する要因になるのは事実です。




 あがり症と自己評価は非常に密接な関係にあり、あがり症を改善していくうえで重要なポイントの一つとなるのが自己評価です。自己評価の低さは、あがり症をはじめとする社会不安と密接な関係にあることが研究によって証明されています。

 「あがり症の人≒自己評価の低い人」と考えた場合、子供と一対一で向き合うことが子供の自己評価をよりよくし、あがり症を防止する要因になるのは事実です。

 以前、子があがり症になってしまうことにその親自身や教育方針、育て方などが大きく影響してくる、という話をしました。同様に、あがり症と密接な関係にある子供の“自己評価”も両親自身や教育方針、育て方などに大きく影響されます。

 下記の表(上から二段目)にもある通り、両親が子供と一対一で向き合う時間をつくることは、子供の自己評価をよりよくするために非常に効果的です。あなたは自分の子供と一対一の関係で向き合う時間を十分に作っているでしょうか?(あるいはあなたが子供の立場の場合、あなたの両親はそういった働きかけをしてくれたでしょうか)

 一方で、その時間をつくろうとしない(おろそかにしてしまう)ことは子供のより良い自己評価を形成していくうえで、大きなマイナスとなります。一対一の関係ではなく、いつも“うちは”や“パパやママは”という形で子供に接してしまう、こういう傾向にあれば、子供の自己評価はより良いものにはなりません。


両親に対する助言

子供の自己評価をよりよくするためにしたほうがいいこと 子供の自己評価をよりよくするためにしてはいけないこと
子供と一対一で向き合う時間をつくる 一体一ではなく、いつも<うち>とか<パパやママ>という形で子供に接する
子供が自分のことについて話すのを普段からしっかり聞く 病気や何か問題があった時にしか、子供のことを心配しない
子供の活動や子供が関心を持っていることに興味を示す 子供の活動や子供が関心を持っていることにおざなりの興味しか示さない。「あら、模型を作っているの?じゃあ、いい子で遊んでらっしゃい」
子供と同じ活動をする 何をするにも子供ひとりでさせておく
自分はほかの誰でもない、自分という特別な人間なのだと子供に思わせる 兄弟、姉妹、いとこ、友達など、いつもほかの子供と比較する
子供の模範になる(他人からの批判をきちんと受けとめ、失敗してもくじけない) 子供に言っていることと自分のしていることがちがう
自分自身を笑うことを教える(ユーモアによって失敗や挫折を乗り越える方法を教える。これには模範を示すことが大切) ほかの人のいる前で子供をからかったり、笑ったりする

自己評価の心理学 なぜあの人は自分に自信があるのか(クリストフ・アンドレ、フランソワ・ルロール著、紀伊國屋書店)より