自分はほかの誰でもない、自分という特別な人間なのだと子供に思わせることがあがり症防止につながると聞きました。詳しく教えて下さい。 |
「あがり症の人≒自己評価の低い人」と考えた場合、自分はほかの誰でもない、自分という特別な人間なのだと子供に思わせることが子供の自己評価をよりよくし、あがり症を防止する要因になるのは事実です。
あがり症と自己評価は非常に密接な関係にあり、あがり症を改善していくうえで重要なポイントの一つとなるのが自己評価です。自己評価の低さは、あがり症をはじめとする社会不安と密接な関係にあることが研究によって証明されています。
「あがり症の人≒自己評価の低い人」と考えた場合、自分はほかの誰でもない、自分という特別な人間なのだと子供に思わせることが子供の自己評価をよりよくし、あがり症を防止する要因になるのは事実です。
以前、子があがり症になってしまうことにその親自身や教育方針、育て方などが大きく影響してくる、という話をしました。同様に、あがり症と密接な関係にある子供の“自己評価”も両親自身や教育方針、育て方などに大きく影響されます。
下記の表(上から六段目)にもある通り、両親が「自分はほかの誰でもない、自分という特別な人間なのだ」と子供に思わせることは、子供の自己評価をよりよくするために非常に効果的です。あなたは、子供に何かを伝える時、この重要性を理解したうえで言葉を選んでいるでしょうか?(あるいはあなたが子供の立場の場合、あなたの両親はそういった働きかけをしてくれたでしょうか)
一方で、その行為自体をおろそかにしてしまうことは子供のより良い自己評価を形成していくうえで、大きなマイナスとなります。
「お前の兄はもっと優秀だったのに」
「いとこの◯◯ちゃんは大人しくて良い子なのに」
「周りの友達はもうとっくにできているのに」
こういった具合で兄弟、姉妹、いとこ、友達など、いつもほかの子供と比較をする。こういう傾向にあれば、子供の自己評価はより良いものにはなりません。
両親に対する助言
自己評価の心理学 なぜあの人は自分に自信があるのか(クリストフ・アンドレ、フランソワ・ルロール著、紀伊國屋書店)より